不眠や寝つきが悪くて悩んでいるお年寄りが多いと言われています。
お年寄りが早起きをしたり、夜中に目が覚めてしまったりするのは、「メラトニン」というホルモンが関係しています。
メラトニンは「睡眠ホルモン」と呼ばれており、体内にメラトニンが一定量増加してくると「眠い」と感じるようになります。
メラトニンは体内時計によってコントロールされており、起床後14〜16時間後に分泌量が増え始めます。
メラトニンの分泌量は夜間にピークを迎え、その後徐々に減少し始めます。
そして朝になるとほとんど分泌されなくなり、目が覚めるのです。
睡眠を促すホルモンであるメラトニンは、年齢を重ねるごとに分泌量が減ると言われています。
そのため、お年寄りは深夜に目覚めたり、早朝に起きたりしやすいのです。
また、加齢とともに深い睡眠であるノンレム睡眠の時間が短くなり、浅い睡眠であるレム睡眠の時間が長くなることがわかっています。
つまり歳を重ねると、睡眠は短く、そして浅くなりやすいのです。
すると、疲れがなかなかとれにくくなり、身体機能も衰えやすくなってしまいます。
この原因はまだはっきりと分かっていませんが、もしかしたら脳の発達に関係しているのかもしれません。
個人差はあるものの、残念ながら年齢とともに脳機能は衰えていきます。
そのため、大脳の休息と記憶の定着の役割があるノンレム睡眠が短くなってしまう、と考えられます。
加齢とともに睡眠時間は少し短くなるのは自然なこととして、量よりも質を大切に考えると良いでしょう。
日中に運動をしたり、寝る前のお酒を控えたり、寝る前にストレッチしたり、、、睡眠の質を高める習慣を心がけ、身体のコンディションとスポーツ技術を効率よく高めましょう!
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